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台東区の中古マンション購入事情

石田 典正

筆者 石田 典正

不動産キャリア20年

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台東区の中古マンション購入事情【2025〜2026年版】
️ 2025〜2026年版 最新情報

台東区の中古マンション
購入事情を徹底解説

下町情緒 × 都心アクセス × 資産価値上昇…いま台東区が熱い理由

3年で+27.5%上昇 6路線以上利用可 浅草・上野・谷中 路線価2年連続都内トップ
東京23区の中でも、ここ数年で急速に存在感を高めているエリアが台東区だ。浅草・上野・谷中・蔵前といった歴史と文化が息づく下町エリアでありながら、都心への交通利便性が非常に高く、他の都心区と比べてまだ価格面での余地が残っている。インバウンド需要の急回復、各所の再開発進展、新築マンション価格の高止まりを背景に、中古マンションへの需要が加速している今、台東区の購入事情を徹底的に深掘りする。

最新の価格相場:じわじわ上がり続ける台東区マンション

まず数字から現実を確認しよう。2025〜2026年時点のデータによると、台東区の中古マンション(70㎡換算)の平均売却相場は約8,151万円〜8,791万円で推移している。平米単価で見ると約90〜116万円が目安となる。

平均売却価格(70㎡換算)
8,151万円~
2025年10月時点
平米単価(目安)
106万円
23区11位(2025年11月)
直近3年間の上昇率
+27.5%
直近1年は+15.2%
過去9年間の上昇率
+62.5%
23区内11位ランク
特筆すべきは、2025年の路線価データだ。台東区・浅草エリアの路線価は2024年に前年比+16.7%、2025年にはさらに+29.0%と2年連続で東京都内トップの上昇率を記録し、全国ランキングでも第3位にランクインした。これは投資家だけでなく、実需層にとっても「今が買い時かもしれない」という強力なシグナルとなっている。
最寄り駅 取引総額 駅距離 築年 間取り 専有面積
田原町8,700万円6分2013年3LDK70㎡
上野 人気1億円6分2016年3LDK70㎡
入谷7,600万円5分2017年3LDK70㎡
新御徒町9,200万円6分2020年3LDK65㎡
浅草橋 注目9,000万円6分2012年2LDK65㎡

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(2025年10月時点)


エリア別の相場感:どこに買うかで価格が大きく変わる

台東区は意外に広く、エリアによって相場・雰囲気・利便性が大きく異なる。代表的なエリアごとに整理してみよう。

⛩️
浅草・田原町エリア
銀座線・浅草線・TX 3路線
4,280万円〜8,700万円 (70㎡目安)
観光地の中心でありながら一本路地を入ると静かな住宅街。築年数・間取り・階数によって価格差が大きく、掘り出し物が見つかりやすい。
下町情緒 観光地隣接 価格帯が広い
上野・御徒町・台東エリア
山手線・日比谷線ほか6路線以上
7,980万円〜12,500万円 (上野御徒町近辺)
6路線以上が利用できる交通アクセスの要所。上野公園・アメ横など文化・商業施設が揃い、日常の利便性が最も高いエリア。
交通抜群 生活利便性◎ 高値安定
蔵前・浅草橋エリア
東京のブルックリン
比較的手頃〜7,000万円台 (エリア内で差あり)
クリエイターが集まる注目エリア。リノベーション物件の供給が増加しており、穴場エリアとして投資家・実需層の双方から人気急上昇中。
急上昇中 リノベ豊富 穴場エリア
谷中・根岸・入谷エリア
谷根千の閑静な住宅地
6,109万円〜9,600万円 (取引事例)
歴史的な街並みにおしゃれなカフェが溶け込む「谷根千」エリア。ファミリー層や文化系の単身者から根強い人気を誇る。
閑静 ファミリー人気 文化的魅力

市場の背景:なぜ価格が上がり続けているのか

1
インバウンド需要の急回復
浅草・上野は日本を代表する観光地であり、コロナ禍後に外国人観光客が急増。2023年には前年比395万人増加という数字が示すように、街の賑わいが不動産価値を押し上げている。ホテルや商業施設の開発も連鎖的に進み、地域全体のブランド価値が高まっている。
2
新築マンション価格高騰による中古シフト
東京23区の新築マンション平均平米単価は2025年に207.4万円(前年比120%)に達しており、新築を選べる層が限られてきた。その結果、中古マンションに需要が流入し、台東区のような「都心近接・相対的に手頃」なエリアへの関心が急増している。
3
再開発ポテンシャルの高まり
上野駅東側「東上野四丁目A-1地区」の大規模再開発プロジェクト(2030年代半ば完成予定)、浅草橋・稲荷町エリアの街区整備など、区内各所で都市機能の刷新が進行中。再開発が完了すれば周辺の資産価値がさらに上昇する見込みで、「買うなら再開発前」という判断もある。

購入のメリット・注意点

メリット
  • 山手線・銀座線・TX など6路線以上が利用可能で都心アクセスが優秀
  • 港区・渋谷区と比べ価格が現実的で、実需層の購入も多く売却時の流動性が高い
  • 蔵前・浅草橋などリノベ済み物件が豊富で「中古×リノベ」が狙い目
  • アメ横・スーパー・クリニック・公園など生活インフラが充実
  • 路線価2年連続都内トップ上昇率の資産価値の維持・上昇が期待できる
⚠️ 注意点
  • 旧耐震基準(1981年以前)の物件はローン審査・売却時にリスクあり
  • 修繕積立金の将来的な値上がりを長期修繕計画で事前確認すること
  • 浅草・上野近辺はゴールデンウィーク等に観光客による混雑・騒音が発生
  • ファミリー向け3LDK以上の物件は選択肢がやや少なめ
  • 住宅ローン金利上昇リスクを踏まえた資金計画の余裕が必要

購入タイミングの考え方

2025〜2026年の台東区は、価格はまだ上昇中であり「待てば安くなる」という相場ではない。一方で、住宅ローン金利の動向によっては購入コストが変化する可能性もある。

10年後の価格予測:さらに+17%上昇の見通し

台東区内の10年後予想では中古マンション価格がさらに+17%程度上昇するという予測が出ている。将来の資産価値も意識しながら、長期的な目線で物件を選ぶことが肝要だ。特に蔵前・入谷・浅草橋エリアは、現状まだ「仕上がり途中」であり、今後数年で街の価値がさらに上がる可能性が高い。

一つの指針として、「路線価・地価が上がり続けている今のうちに、再開発完了前のエリアを狙う」という視点が有効だ。中古マンションを購入する際は、耐震基準の確認・管理状況の精査・エリアの将来性という3点を軸に物件選びを行い、信頼できる不動産会社と二人三脚で進めることをおすすめする。

浅草の朝、上野の桜、谷中の路地裏——そんな日常の景色が手に届く場所に家を持つ。台東区での中古マンション購入は、資産形成と豊かな暮らしを同時に叶える、賢い選択肢の一つだと言えるだろう。

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